ストーリー
現イギリス女王エリザベス2世の父ジョージ6世の伝記をコリン・ファース主演で映画化した歴史ドラマ。きつ音障害を抱えた内気なジョージ6世(ファース)が、言語療法士の助けを借りて障害を克服し、第2次世界大戦開戦にあたって国民を勇気づける見事なスピーチを披露して人心を得るまでを描く。共演にジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーター。監督は「くたばれ!ユナイテッド」のトム・フーパー。
キャスト・スタッフ
- キャスト:
- コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーター、ガイ・ピアース、デレク・ジャコビ、マイケル・ガンボン、ティモシー・スポール、ジェニファー・イーリー
- 監督・脚本:
- トム・フーパー
- 脚本:
- デビッド・サイドラー
- 製作:
- イアン・キャニング、エミール・シャーマン
- 撮影:
- ダニー・コーエン
- 音楽:
- アレクサンドル・デスプラ
作品データ
- 原題:
- The King's Speech
- 製作国:
- 2010年イギリス・オーストラリア合作映画
- 配給:
- ギャガ
- 上映時間:
- 118分
- 映倫区分:
- G
- オフィシャルサイト
【自己評価点 88点 】
現在のエリザベス女王の父 ジョージ6世 「コリン・ファース」が子供の頃から悩む吃音
それを治そうとする オーストラリア人 言語療法士 ライオネル・ローグ 「ジェフリー・ラッシュ」
王にはなりたくなかったジョージ6世 自らのコンプレックスと格闘しながら
プライドもズタズタに崩れながらも 立ち直っていく熱い志が 伝わってきます
人前で話せない王が 真の王に変わろうとする ジョージ6世が 様々なセラピーによって
自信を取り戻すために 手ほどきを受ける方法は 奇抜で滑稽なシーンが印象に残ります
ブリティッシュの ユーモア センスが見事に表現されていて 伝統や上流社会の内面を
コミカルに裏の部分をスクリーンに見られたことは この映画の引きつける要素でもあります
この映画は 笑い 泣いて 最後はヤル気を持たせてくれる 感動の物語ですが
そんな 王と セラピスト役の コリン・ファース ジェフリー・ラッシュ
実話に基づき作られた 「英国王のスピーチ」 なんと言っても二人の演技は素晴らしいです
コリン・ファースの 「吃音」を表現する舌の使い方の上手さ 映画でありながら
マイクの前に立ち スピーチを始めるとき 見ていてドキドキして 手に汗を握るって感じがします
それだけ 演技の上手さが伝わっている証拠でもあります
二人の葛藤もありながら 徐々に心を開いていく 王とセラピスト
そして 信頼関係に変わっていく姿は心打たれます
ひとつ 忘れてはいけないことは 妻エリザベス 「ヘレナ・ボナム=カーター」の存在です
エリザベスの献身な王への愛情と 王 以上にいろんなプレッシャーがありながらも
冷静に支えて行く姿も見所です
英国という紳士のイメージと プライドの高さがありますが
英国王であることの重圧 苦労は想像以上のものがあり 国民には分からない世界ですが
この映画では 王の悩みも 一般庶民と なんら変わらないものがあり
人と人の思いやり 信頼が いかに大事かを訴えているようにも思えます
「感動」という言葉がピッタリの 「英国王のスピーチ」です